WEB川柳 2016年3月の入賞作品

お題:後厄

 

 senryu-medal_001月間賞

厄を湯で 流した後の 泡うまし
 
浅田 猛夫 様 / 80代

senryu-medal_002佳作

後厄も うまく終わって 湯で仕上げ
春爺 様 / 70代

senryu-medal_002佳作

明けるまで 流し続ける 脂汗
落犀庵 様 / 60代

senryu-medal_002佳作

いい湯だが たまに不意打ち 背にポタリ
ついにジー 様 / 60代

【月間賞作者より】

厄年は前厄・本厄・後厄と3年も続きます。日帰り温泉に通い、最後の厄を流しホッとした後に仲間とビールで乾杯し、冷えた泡を喉に流し込んだときの味は格別で今も忘れられません。そのときの心境を詠んだものです。


【選評】

大人の人生観がぎゅぎゅっと詰まっているような一句ですね。
後味ならぬ読み味もさっぱりしているようです。

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